国公立大医学生POWの医学講義!

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【受験生必見】日本最難関・東大理三にあと五点に迫った究極の勉強法~数学編➀~

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数学っぽい???


ぽん。医学生POWです。今回は受験生回ということで、実は現役の時に東大理三にあと五点まで迫った僕の勉強法と、落ちてわかった僕の勉強の悪かったところをお教えしたいと思います!今回は数学の勉強法の基本と、偏差値60に達するまでに何をどのようにやればよいかについて紹介します!

 

[:目次]

0.数学ってどんな勉強をすればいいんだろう

1.偏差値60までは、まずはこんな参考書をやりましょう

 

【0】 数学ってどんな勉強をすればいいんだろう

数学って難しいですよね。偏差値なんてなかなか上がらないし、そもそもなにやっても上がる気がしない、という方もいるかと思います。そんな君たちに数学ってこんな能力が必要なんだよ!こんな問題が出るんだよ!というのを先に伝授します!

 

✓数学に必要な能力

数学の問題に解答するときには必ず

1.問題文の内容を理解する

2.問題の分野・タイプから解答の方針を決める

3.表現に気を付けながら解答する

4.計算する

という過程をかならず経るんですね。

 

すなわち、数学に必要な能力って

➀問題を読む読解力 ➁方針を決める思考力 ➂解答を書く表現力 ➃計算力(簡単な処理も含む)

この4つもの能力を問うてるわけですね。よく言われるのは➁と➃です。だから、成績の上がらないと悩む人がまだ➁と➃が足りていないから点が伸びないんだと決めつけてがむしゃらにやる場合が多く見受けられます。しかし、数学には➀と➂も必要なんです。➀~➃が連動して初めて解けるわけです。

 

だから成績をまだあげたいなと思っている人は➀~➃のどれが足りていないのかをしっかり把握するところからまずははじめましょう。

 

特に模試や問題集を復習・解きなおすときはこの4つを意識して取り組むともっとも効果が上がります。これまじで大事です!

 

✓成績を最短で挙げるコツ!

問題を解くときは上にあげたように、➀~➃までの能力が必要です。しかし、問題集によって何に重点が置かれているかが変わってしまうんです!これがミソです!

学校傍用問題集は圧倒的に➃を鍛えるものが多いです。当たり前ですね。初めてその範囲をやり、公式や考え方をしみこませるために、反復して練習することで考えなくてもできるくらい当たり前にするわけです。

その一方で典型問題集を扱う問題集(後で例を挙げますね)では、➁と➃が磨かれます。

そして赤本や難問を集めたようなものは➀と➁と➃が鍛えられます。特に➀と➁ですね。

 

だから、初めて問題に取り組むときはその問題集は➀なのか、➁なのか、➃なのかどれを鍛えるためにやるのかという目的意識を持って取り組みましょう。これが最短で成績をあげるコツです。

 

だから当然、問題集や取り組む問題によってかかる時間は異なります。早く終わらせる場黄なもの(すぐに答えを見て間違いを探すべきなもの)もあれば、答えが出せるまで考えなければならないものまでいろいろなのです。だから問題集をとにかくやればいいというものではありません。そうしてしまうとまったく成績が上がらないのは、その問題集の使う目的が達成されていないからです。

 

また、基本的に市販されている有名問題集というのはこの➀、➁、➃がまんべんなく、総合的に勉強できるようになっていることが多いです。だから一冊の問題集を完璧にしろと言われるのはそれ本当にやり終わったって言えるのか?ということなんですね。

 

じゃあ有名問題集はなにがちがうんだよ!っていうとそれぞれの項目で問われる能力の深さに区別があるんですね~

 

✓範囲が終わったのに解けない・新しい問題になると急に解けなくなる人へ

このパターンに当てはまる人がすごく多いです。友達でもそうですし、いま私は教育系のアルバイトをしていますが、ほとんどがこれに当てはまります。たとえ偏差値70並みの高校に通っている子であっても気づいていないだけでほとんど皆さんがこれに陥っています!

 

これはある意味ではみなさん絶対に引っかかる問題なはずなんですね。だって自分から本気で勉強し始めるのって多くの人は大学受験が初めてだと思うんです。そんな時にじゃあ問題集ってどうしてやるんだろう。なにをまなんでるんだろうって初めての人は考えないですよね。だからこそこれを意識することでライバルと大きく差をつけることができます!

 

まずは前の項で述べたように何の能力を鍛えたいかを気にしながら解いてほしいわけですが、特に解きなおしの際に注意してほしいのは、解きなおすと➀がまったく鍛えられません。つまり、いきなり➁にはいってしまうため、本来の試験で解く初見問題で一番最初に問われる部分がまるまるすっ飛ばされてしまいます!

 

これを理解していない人が、よく模試で、解いている最中はわからなかったが、答えを見ると問題集でめちゃめちゃ繰り返したものをやるだけだった。解きなおしたときに問題集で何度もやっていたため当然すらすらできた。だから、もうおれはこの問題完璧だと。

 

これは当然、自分に何が足りていないのかを理解できていませんよね?➀がないから本番では解けなかったのに➁以降を磨いたところで何も前進していません。その問題と全く同じ問題が出題されれば➀をすっ飛ばすことができるため解けるだけです。

だから初見の問題というのは全く違うように見えてしまうのです。これに気づかない人はひたすら同じ問題集を解いて無駄な過程を繰り返してしまいます。

 

だから、新しい問題になると解けない方は➀が足りているかどうか→➀が足りていたら解けたかという二つの観点で復習してみましょう。もちろん➁以降もなければ解くことはできないのでそれが足りていなければ問題集を繰り返す、足りていれば初見問題に対してどうすればいいかを考えるというのが秘訣です!

 

✓注意!!ここに気をつけろ!

ここまで読んで違和感のある方もいると思います。➂どこいった??と。これ、実は非常に厄介なところで、➂に関しては自力で磨くことはかなり難しいです(ほぼ無理げー)。数学の解答というのは非常に緻密につくられており、何気なく思える一文やちょっとした言葉の使い方も意外と問題を解くカギになったり、ないと減点されてしまうものだったりします。

 

これはもうだれか第三者に見てもらったり、問題の解説を読み込んで身に着けるしかありません。なので誰かに教えてもらえる機会や、模試のような第三者に解答を見てもらえる機会を大切にして復習してください。

 

 

【1】 偏差値60までは、まずはこんな参考書をやりましょう

これはPOWが実際に使ったり、友達からの評判をじかに聞いたりしたものになります。最初に言っておきますが、偏差値60というのは基本的に典型問題が解けるようになれば(公式の使い方やよく出る考え方・応用の仕方)を覚えれば簡単に到達します。なのでまずはこれらを完璧にしましょう。あと上で言いましたが、➀の能力だけは問題集を繰り返し説いても身につかないことに気を付けましょう。次のうちどちらかをやれば十分です。

 

また、今回紹介するものは、その範囲についてすでに授業を受けたあるいは入門用の参考書をやった前提となります。正直このあたりはものによってそこまで差が出るようなものではないので有名な参考書の中で自分の肌に合ったものをやったり、学校での授業にしっかり取り組むことをおすすめします。個人的にはスタディサプリなんかはコスパもよいのでおすすめです。

 1 青チャート 新課程チャート式基礎からの数学

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✓参考書の特徴

数研出版から出ている、有名な参考書ですよね。多くの人が使用している参考書です。これは僕も使いましたが、基本を復習するのに最適に作られています。

IA  例題329題+練習問題329題、EXERCISEなどの章末問題293題

IIB      例題420題+練習問題420題、EXERCISEなどの章末問題269題

III  例題271題+練習問題271題、EXERCISEなどの章末問題299題

となっており、例題には公式を問うような基本例題や演習例題と、考え方(公式のあてはめ方)を学ぶ重要例題があり、☆の数で重要度なども分けられてるのでわかりやすいです。

✓こんなひとにおすすめ!

わかりやすい構成と、豊富な問題数なので国公立高校で自主学習される方むけの参考書です。ただし中高一貫校や私立高校などで学校でみっちり宿題を課されたりする場合はそちらを優先しましょう。また、予習用にはまったく向きません。いきなりこれを使用するのはやめましょう。

✓使い方

この参考書は各分野の公式・考え方をしみこませる(➃を鍛える)ために用いるのがよいので、各基本例題・重要例題を何度もやりましょう。また、章末問題は基本のレベルではないのでやらなくてよいです。具体的には

例題2周→練習問題→解けなかったものを例題含めてもう一度

とこなすのが理想です。ここは思考力を問うというよりはこういう場合にこういう公式の用い方があるというパターンを学ぶステップなので、例題では3分ひねり出そうとしても思い浮かばなければおとなしく答えを見ましょう。練習問題では10分程度考えて手につかないようなら例題を理解できていないです。やり直しましょう。

また、十分身についた/十分復習すれば見るだけで復習になります。その領域まで行くのがベストです!

 

2 Focus Gold

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✓参考書の特徴

青チャートと同じ網羅系の参考書であり、解説もわかりやすく、問題数も豊富になっているため、基本の復習に最適となっております。学校で採用されているところも多いかと思います。啓林館が出版している参考書です。

IA   例題322題+練習問題322題、Step Up問題221題、章末問題46題

IIB       例題423題+練習問題423題、Step Up問題305題、章末問題47題

III   例題310題+練習問題310題、Step Up問題250題、章末問題43題

基本的には☆1個、2個の問題は基本問題・計算問題、☆3個、4個は典型問題となっており、Step Up問題、章末問題、チャレンジ編はレベルの違う参考書といっていいでしょう。

✓こんな人におすすめ!

わかりやすい構成と、豊富な問題数なので国公立高校で自主学習される方むけの参考書です。ただし、中高一貫校や私立高校などで学校でみっちり宿題を課されたりする場合はそちらを優先しましょう。また、予習用にはまったく向きません。いきなりこれを使用するのはやめましょう。

✓使い方

基本は例題と連取問題を完璧にしましょう。青チャートと同じ、

例題2周→練習問題→解けなかったものを例題含めて解く

がよいでしょう。Step Up問題や章末問題は取り組まなくてよいですが、

東大理三、京医、慶医などの最難関大学志望者で時間に余裕があり取り組みたい場合は、別の参考書だと思って取り組みましょう。実践レベルなので効果は高いかと思います。

 

 

 

ここから先が本格的な勉強となりますが、長くなってしまうため、とりあえずここで一区切りつけたいと思います。

続編はこちら

 

pow-medical-kougi.hatenablog.com

 

 

ちゃお~